葉酸は妊娠前から?その理由は?

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健康なベビーを産むために。妊娠前から葉酸を

葉酸てなに?

葉酸はほうれん草の抽出物から見出された水溶性のビタミンB群の一種です。葉酸はその名称から植物性食品だけに含まれているように思われますが、動物性食品であるレバーなどにも多く含まれている栄養素です。

葉酸は別名「造血ビタミン」とも言われています。たんぱく質や細胞の合成に関与しますので、日々たくさんの細胞分裂をして成長するおなかの赤ちゃんに大切な栄養素なのです。葉酸を摂ることで正常な赤血球が形成され、胎児の細胞分裂がきちんと行われます。そのため、妊娠初期にはたくさんの葉酸が必要となります。

葉酸の大きな働き

胎児の正常な発育を助けます。

  • 赤血球をつくり貧血を予防
  • アミノ酸の合成に関わることから動脈硬化を予防
  • 遺伝物質DNAを構成している核酸の代謝に関わり

葉酸不足になると・・・

正常な赤血球がつくれず悪性の貧血になったりします。 貧血に悩む女性は多いですが、葉酸不足の貧血は一般的な鉄分不足の貧血とはタイプが違う貧血なのです。

また、血中に動脈硬化をすすめてしまうホモシステインという物質が増えてしまいます。

ホモシステインというのは肝臓で作られるアミノ酸の一種で、大量に発生すると活性酸素を作り出し、動脈硬化を導くことにつながります。

このホモシステインという物質を減らす手伝いをしているのが葉酸です。そしてきわめて妊娠初期の葉酸不足は、胎児の神経系障害の発生リスクが高くなるといわれています。

受胎前に十分な葉酸をとることで、神経系の障害のリスクが低減できることが多くの研究からわかってきました。

2000年からは、母子健康手帳にも、胎児奇形の発生予防のため、葉酸の必要性が記載されています。厚生労働相では妊娠を望む期間は葉酸の1日の摂取量を食事からの240μgに加え、サプリメント等から400μg摂取することを推奨しています。

葉酸は妊婦さんだけに必要な栄養素ではありません

葉酸はママや赤ちゃんのための栄養素というイメージがありますが、妊婦さんだけが必要なビタミンではありません!健康な母体に健康な赤ちゃんが宿りますから、妊娠を望む方には妊娠前から葉酸をしっかり摂るのが大切です。

葉酸は男性不妊にも効果があります。精子がつくられるときの細胞分裂にも葉酸が使われているんです。男性不妊じゃなくても精子にいいなら積極的に旦那さんに飲ませたいですね。

私は葉酸の入ったマルチビタミンサプリを飲んでいたのですが、葉酸だけをみると、妊娠前後に必要な量は摂れていませんでした(!)食事で足りない分を葉酸だけのサプリで補えば大丈夫かなぁと思っていましたが、食事に含まれている葉酸をチェックするのが面倒で、結局は一日分が摂れる葉酸サプリに切り替えました^^;

私が個人的におすすめするサプリメントは、食事から不足しやすい葉酸と鉄分にカルシウムが入ったものです。とくに高齢の妊活の場合、出産するときに骨粗しょう症になりやすく、鉄分やカルシウムは必須です。

食事から完璧に摂取できる!という女性に憧れますが、、、手を抜けるところは上手に抜いて、妊活のストレスを少しでも減らすことも大切。な~んていい訳ですね^^;

葉酸サプリは色々ありますが、合成された葉酸ではなく、有機レモンから100%から抽出した葉酸+鉄のサプリを飲んでいます。合成の葉酸よりも天然の葉酸のほうが体への吸収がいいので、合成の安い葉酸サプリは要注意ですね。

健康な赤ちゃんを授かるために必要な葉酸ですが、食品から毎日摂取するのは難しいですのでサプリメントで確実に飲んでおきましょう!

葉酸を含む主な食品

植物性食品
からし菜310μg
みずかけ菜240μg
ほうれん草210μg
ブロッコリー210μg
グリーンアスパラガス190μg
いちご90μg
マンゴー84μg
動物性食品
鶏レバー1300μg
牛レバー1000μg
豚レバー810μg

(五訂日本食品標準成分表を元に作成)

葉酸NEWS!

「妊娠中に重要な栄養素である葉酸を意識してサプリメントで摂取している妊婦は13.5%程度、9割以上の妊婦が葉酸不足である(横浜市立大などの研究グループの調査より)」というニュースが4月20日Yahooニュースに掲載されました。葉酸は妊活中からの摂取が必要です。妊活中から積極的に葉酸を摂りましょう。