腸管子宮内膜症って何?症状は?

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腸管子宮内膜症とは?症状は?

腸管子宮内膜症とは子宮内膜病変が腸にできる病気です。

子宮内膜症が腸にできると生理の時に腸からも出血します。子宮が後屈して後ろが腸がベッタリくっついてる場合が多いようです。

出血は生理時のみで普段は出血しません。主な症状は排便痛と性交痛です。肛門の少し奥が刺し込むように痛みひきつれているような不快感がでる場合もあります。

特に生理時の排便痛はこの病気の特徴ともいえます。便が通ってくるときの脂汗のでるような激痛は言葉では言い表せません。この痛みに耐えられずに病院へ行ってみると腸管子宮内膜症だったという方もいます。

腸にできた内膜症から出血すると下血となって現れることがあります。

腸の上の方(大腸など)に病変があると、下血があっても便に混ざってしまい分りにくく、大腸内視鏡検査をしても病変を確認することは非常に困難のようです。

また、腸の表面に病変があると下血がない為、腸に内膜症があるのかどうか実際にお腹の中を見ないと分りません。そのため腸管子宮内膜症と気づいていない潜在患者の数はかなり多いと思われます。

私の場合は生理時のみ下血がありましたが、病院に行っても生理時のみの下血を信用してもらえずに4年間も病名が分りませんでした。

今は腸管子宮内膜症の症例も昔に比べて多くなってきていますので、そういった無知な医師も少ないと思いますが、

「生理時のみ下血」があれば腸管子宮内膜症を疑った方がいいかもしれません。まずは早目に病院へ行くことですが、お産中心の産婦人科ではなく子宮内膜症を多く扱っている病院に行くことをおすすめします。

子宮内膜症と腸管子宮内膜症はどう違うの?

子宮内膜症の病巣が腸にできるものですので、病気の仕組みは同じです。病巣がダグラスか(子宮と腸の間のくぼみ)にできると、排便痛や性交痛を伴う場合がありますので、排便痛があっても、一概には腸管子宮内膜症とは言えません。

子宮内膜症との決定的な違いは、「生理時のみの下血(血便)」です。それ以外では、自己診断はできません。

一般的な子宮内膜症の場合も同じですが、子宮内膜症の病巣は、その部分を取り除かなければどんどん活発化し、子宮内膜組織を増殖させます。

腸にできた内膜症は腸を切る以外に治す方法はありません。ですが、腸を切除したとしても子宮内膜症と同じく再発の可能性がなくなるわけではなく、定期的に診察を受ける必要があります。

つらいのは生理のときだけ 薬飲めば大丈夫?
お腹の痛みも排便痛も生理のときだけ...という場合が多いと思います。そのため生理中だけ薬を飲んで、騙し騙し生活している方が多いようです。

生理日以外の生活に支障がなければ、病院へ行こう!とはなかなか思えないものですよね。

子宮や卵巣にできる子宮内膜症と同じく、腸にできる内膜症もどんどん増殖して癒着を大きくしていきます。では腸で癒着が起こるとどうなるでしょう?

癒着によって腸が狭窄し、便の通りが悪くなります。ひどくなると腸閉塞になることもあります。そして最悪の場合、「人工肛門」になります。

いきなり「人工肛門」なんて聞いてびっくりしている方もいるかもしれません。でも実際に腸管子宮内膜症で人工肛門になった方がたくさんいるのです。

病院に行くのが遅かったために手がつけられなかったケースや、手術後の経過がおもわしくなく、人工肛門になってしまったケースなどが実際にあるのです。

そうならないためにも、早目に自分の症状を把握しましょう。一番の不安は、自分の体の状態がわからないことです。薬で騙し騙し生活するのには必ず限界がきます。ひどくなってからでは治療も大変になります。早目に病院へ行きましょう!

婦人科?外科?

子宮内膜症に関しては知識があっても腸管子宮内膜症については無知な医師がたくさんいます。婦人科で腸の話をすると、婦人科の分野ではないと言われたこともありました。

子宮内膜症とはいえ病変は腸にあるわけですから、手術をするときは、外科になります。ですが、いきなり外科に行っても「子宮内膜症」ということで、婦人科をすすめられることもあるでしょう。それよりも外科に「腸管子宮内膜症」について熟知している医師がいるかどうか悩むところです。

病院によって様々だと思いますが、まだまだ症例も少ないことから、一度婦人科で診てもらってから、外科へ紹介、、という形が一般的なようです。

まずは「腸管子宮内膜症」について熟知している医師を探すことですが、これが結構難しいかもしれません。

子宮内膜症の専門医がいる病院なら間違いはないと思いますが、やはり手術となれば医師の腕にかかってきますから、医師選びは慎重になりましょう。婦人科と外科の連携がうまくいっている病院で、大腸ガンの手術をたくさんしている医師なら尚よいですね。

腸管子宮内膜症の診断を受けても症状によっては手術が困難な場合があります。病変が肛門から近いときなど人工肛門になる可能性があるからです。そのため死ぬ病気ではないこの病気は、手術を避けて生理を止める薬でしのいでいく、、、といった方法をとることもあります。

ですが、薬で内膜症が治るわけではありません。生理が再開されれば痛みも戻ります。信頼できる医師とじっくり話し合うことが大切です。

おかしいなと思ったら早目の診察です!これが一番大事なことです。

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