腸管子宮内膜症の開腹手術〜入院から手術まで〜後編

やった！やっと尿管が取れた！歩けることを先生に言うとすぐに抜いてくれた。
でも抜く時に強烈な痛みがあって涙が出た。あと、背中からの痛み止めももう必要なしという事で抜いてもらった。

一気に２本も管が抜けたおかげでベットの上での動きも随分スムーズになった。あとは肩からの点滴と腹のドレーンのみ。

朝の回診の時に「水はまだダメですかぁ〜？」と聞いたら「まだダメ」との事。ガーン！またうがいのみか〜(￣ｰ￣ )もう限界っすよ。明日こそは！！

廊下を行ったり来たりしながら一人でリハビリ。体力は落ちまくり少し歩くと息があがる。それでも早く退院したい一心でひたすら歩く。ベットに戻ってゲームボーイアドバンスをしては歩く。

しかーし！最初のおしっこをした時のこと。おしっこをしようとした時強烈な痛みが襲った。思わず途中で止めるほど！「ズキッジリジリ！」と味わったことのない痛み。また尿道を開くと同じ痛み。

すぐに看護婦に言う。すると「明日の回診の時に先生に言ってください」と言われた。えー？？すっごく痛いよ。我慢出来ないよ？

しぶしぶ「わかりました」と言ったけど、その日の夜中おしっこに行くと足がカクカクするくらいの痛みがきた。「あ゛ーーーーーー！！」ナースコールで泣きながら訴える。すると点滴から痛み止めの注射を入れられた。私は心の中で「お願いだから痛み止めが効きますように」と祈った。

おしっこするのがこんなに怖いとは…これも合併症の一つなのかな。後遺症として残ったら嫌だなぁ。

術後まだ一度もガスが出ていない。お腹はパンパンで苦しい。便秘がずっと続いている感じ。おしっこするのが今日も怖い。朝の回診の時に先生に訴えたけど、「尿管抜いたばっかりだからよくあること」で片付けられた。ショック！！いやいや尋常な痛みじゃないんですけど…

横腹から出ていたドレーンをようやく抜いてもらった。肉と管がくっついていた為なかなかスルッと抜けず、「ブチッン」と嫌な音がした。

めちゃ痛かったけどおしっこの痛みに比べたら何てことない。見ると血が出てたけど上からガーゼを乗せて終わり。え？それだけ？縫うとかテープで止めるとかないの？ガーゼとると穴あいてるんですけど。。。自然にくっつくのでそれでいいらしい。

残るはあと一本になった。肩からの点滴。これが、固定してあるテープがかぶれてきてかゆい。何度もテープを替えてもらったけどずっとかゆい。看護婦も面倒くさくなったのか、普段はあまり使わない。

上等のテープ（セロファン）を持って来てつけてくれた。（はよ出さんかーい！）これでかゆみがおさまって快適になった。

そうそう、やーっと水解禁！ソッコーで自販機に走り（実際はノロノロ）ゆっくりと冷たいお茶を味わった。プハーッ！最高！今まで飲んだ中で一番うまい！神様ありがとう。一週間ぶりの飲み物。幸せでした。

食事も重湯から始まった。米の汁とミルクのみ。それでも久々に口にするのでおいしく感じる。ガスが出ないままの食事開始。大丈夫なのかな。

その日の夜中またもやトイレでナースコールを押した。痛みのあまりおしっこが出ない！てゆーか出すと激痛が走るから出せない。

看護婦が来て痛み止めを入れたけどそれも２時間程度で切れた。泣きながらナースステーションへ行き、「点滴を止めてください」と訴えた。

少しでも水分を取りたくない。止むおえず点滴を止めたけど、この痛みは普通ではない。看護婦は「尿管に傷がついてるかもしれないね」と言うけど、それには薬がないらしい。自然に治るのを待つしかないそうだ。そんなぁ〜( iдi )

今日は昨日に比べてだいぶ歩けるようになった。頭が異常にかゆいので看護婦にシャンプーをしてもらう。気持ち良かった〜！スッキリ！頭が軽くなった！

やっぱり今日もガスが出ない。さすがに先生も心配になりレントゲンと撮ることに。小腸にガスが溜まってると食事は中止になる。結果は問題ないとの事。先生はホントお気楽だ。「その内出るよ」食事が始まってもガスが出ないからお腹はますますパンパンに。苦しいぃ。

夜止めていた点滴もつながれて重湯と点滴。でも点滴が取れるのは時間の問題。回診時におしっこの痛みがひどくなっている事を言うと泌尿器科へ行くように言われる。「あーこれで薬を出してもらえる！」と思うと少し安心してきた。

食事も３食とも重湯＆ミルクだとさすがに気持ち悪くなってくる。しかも１０時と１５時のおやつもミルク。便が出てほしいから無理して流し込んでるけどグルグルいうだけでおしりからは何も出ない。

午後から泌尿器科へ看護婦に連れられて行った。優しそうな先生。尿検査の後、残尿のチェック。すると残尿が１００ｃｃあった。これは痛みの怖さから全部出し切れていないんだと思った。

先生は膀胱炎ではないからこれといった薬はないけど（ないの？？）一応尿を出しやすくする薬を出してくれた。痛みは取れないらしい。。あーーー憂鬱だよ。せっかく助かった！って思ったのに。この痛みに薬がないなんて今の医学はどうなってんのよ！あーーおしっこが怖い。

はっきり言って傷の痛みより何倍もおしっこの方が痛い。おかげで傷の痛みを忘れる事ができたけど。。

重湯をきちんと食べてるので点滴が取れた。これで何にもつながれない。身軽になった。トイレ行くにも点滴の棒をゴロゴロさせてたから外に散歩も行けなかったしね。

今日もガスは出ずおしっこは痛いけど先生は「大丈夫」と言う。訳わかんねー

血液検査の結果も順調でガスと便さえ出れば退院できそうだ。

朝の回診で腹のドレーンの傷を消毒したんだけど、もうすっかりふさがっていてガーゼも取れた。このカサブタは絶対に剥がしてはいけない。その後の傷痕が汚くなるからね。

今日から３分粥に。少しお米の姿がある！汁ばっかりだったから感激。

体重を測ったら２キロ痩せていた。え？たったの２キロ？１週間も食べてなかったのに？ガッカリ。高カロリーの点滴だったもんなぁ。低カロリーのやつでよかったのに(￣ｰ￣ )チッ！元に戻るのも時間の問題だね、こりゃ。

泌尿器科でもらった薬は少しいいかもしれない。言う通りおしっこは出やすくなった。その分痛みの時間が短くてすむ。ガスは情けないのがやっと出た。でもお腹の中には大量のガスが充満しているはず。。

先生にお願いすると３分粥から５分粥にしてもらう事ができた。やった！少しはまともな食事だよ。うーん、歯で噛めるっていうのは幸せだね。健康な時には気づかない喜び。「モグモグ、ごっくん」あー食べてるって感じ。先生ありがとう！

午後からなんと便が出た！ん〜汚い話だけど、あれは宿便だね。泥みたいな便。とーーッても臭い！！もちろんガスもこの世のものとは思えないほど臭い！ドブだね。でも、出ると少しスッキリした。まだまだお腹の張りは取れない。

夕方主治医の先生が来て「もう退院してもよさそうだね」と言った！マジすか！マジすか！やったーー！！但し、今日は土曜日だから早くても月曜日になるね、って…この際月曜日でもＯＫっす！

あと二日じゃん。すぐだよ。さっそく旦那に知らせると驚いてた。だってまだ術後１０日だよ？腸の手術の場合平均３週間なんだって。それに比べると早いね。食事もプリンとかなら間食していいと言われ病院隣のコンビニへすぐに駆け込んだ。

プリンを２個。公園のベンチに座りゆっくり味わった。ん〜うめ〜。

でも胃が小さくなっているのか半分ほど食べた所でお腹が一杯に。よくばって２個も買うんじゃなかった。病室には冷蔵庫なんてないよ。

夕方旦那にぬるいプリンを持って帰ってもらった。そうそう、旦那は毎日必ず見舞いにきてくれる。毎日自分でご飯を作ってがんばってる。。ごめんね。早く退院するからね。月曜日の退院の話をするととても喜んでいた。

やったー！！ようやく退院だ！本当に入院生活に限界を感じてたからすっごくうれしい。お腹の張りはそのままだけど、それよりも家に帰れる事がうれしい。

食事に気をつけて便秘をしなければ大丈夫との事。いやいや今現在便秘なんですけど…（←言えない）

今日は切り取った病変の検査結果が出た。結果は中身の白い部分全て内膜症の組織だった。うれしいような怖いような複雑な気分だけど、これでお腹はきれいになった訳だから子作りに専念できる。不妊治療は傷が治るまでしばらくお休みになるけど、未来は明るい。

ホルモン治療からラパロまで今回の手術までには色んな事があった。それでも一つ一つ乗り越えてここまできた。この先も私の闘いは続くけどそれもまた乗り越えてみせる。

愛する旦那さまの赤ちゃんに会うまでどんなことでも乗り越えるつもり。

今日は旦那の好きなものを作ってあげよう。